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フェア党の戦略

どう戦うか?

· 戦略

フェア党の戦略

フェア党が主張していることを実現するには政権を取るしかありません。それはあまりに既存の政党の主張とはかけ離れているからです。もちろんその前に、多くの皆さんがそれを知り、理解し、支持する必要があります。これには途方もないプロセスが必要です。恐らくほとんどの人が諦めてしまうほどの。しかし、フェア党に諦めるという選択肢はありません。世界は必ずその方向へ向かい、いくら時間がかかろうが歩み始めない理由など微塵もないからです。今の戦略はひたすら代表大西が講演会や動画を通じて、その考えを伝え続けるだけです。それでどうなるのかと思うかもしれませんが、一つだけ最短と思われる方法があります。それは参議院の比例に候補者を出すことです。それには最低10人の候補者を立てる必要がありますが、参議院の比例なら、全国の有権者がフェア党または大西つねきと書くことができます。そして、恐らく80万票ぐらいの得票で一人当選です。有権者数が約1億人として、投票率55〜60%、有効投票数5500〜6000万票とすると、その約1.3〜1.5%ぐらいです。そしてもし110〜120万票取れば、有効投票数の2%、つまり政党要件を満たし、当選者数は恐らく二人ぐらいだと思いますが、国政政党になります。政党助成金も出ますし、何よりもマスコミが報道せざるを得なくなります。そしてそれが実はとても大きいのです。

前回2017年の衆議院選で、フェア党代表の大西つねきは神奈川8区から出馬しました。もちろん大惨敗でしたが、その時に痛切に感じたのは、衆議院選の小選挙区では、そもそもマスコミに選択肢として報道されない限り全く歯が立たないということです。これは良い悪いではなく、人の認識というものはそういうものなのです。それは多分に他者の評価、特に大手マスコミの評価に依存します。衆議院選の小選挙区で勝つには、大体有権者の25%、有効投票数の40%を取る必要があります。25%や40%という数字はマーケティング理論で言うところのマジョリティー層です。有名なキャズム理論(注1)によると、イノベーター、アーリーアダプターの先にあるキャズム(深い溝)を超え、マジョリティー層にまで訴求しないととても勝てません。つまり、マスコミに選択肢として報道されないと勝つのは難しいということです。もちろん最終的にはそこまで行かないと政権は取れませんが、全く無名の新しい政治団体がそこまで行くには、まず最初の突破口をどこからか開ける必要があり、唯一可能性があるとすれば参議院の比例区だということです。

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注1:キャズム理論とはマーケティング理論の一つで、普及の段階で動く層を早い順に「イノベーター(2.5%)」、「アーリーアダプター(13.5%)」、「アーリーマジョリティ(34.0%)」、「レイトマジョリティ(34.0%)」、「ラガード(16.0%)」の5層に分ける。イノベーターは、既存の枠組みに全く囚われることなく、新しい発想で新しいものを作り出すことができる主体的な層。アーリーアダプターは流行に敏感で、初期段階にある新しい価値を評価し、それを伝える力のあるインフルエンサー層。アーリーマジョリティーは実利層と言われ、周りの動向を見ながら、その新しい価値が一過性か時代の趨勢かを判断する。レイトマジョリティは実績重視で、標準化されるまで手を出さない保守層。ラガードは無関心層で、変化を強制される段階まで動かない層。そしてアーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間には大きなキャズム(深い溝)があって、そこを超えるのがとても難しいとするのがキャズム理論。

ただ、それとて簡単なことではありません。そもそも比例区に立てるには最低10人の候補者が必要で供託金も全員比例区だとすると600万円×10人=6000万円必要です。諸々合わせると最低でも1億円が必要でしょう。そしてもちろん問題はお金だけではありません。出すからには100万票を取るだけの支持基盤を作らなければなりません。しかも、そこに至るまでのマスコミの報道は一切期待できないとすると、あとはひたすら地道に発信するしかないのです。それにはやはりインターネットでの発信、特に動画の配信が重要になると思います。それと合わせて講演会などで直接語りかけること。どこかの時点で大手マスコミなどに露出できれば良いですが、そうでないとしても、ひたすらそれを続け、全国を回り続ければ必ずその先に大きく変わる時が来ます。なぜなら、これは必ず起こる大きな世界変革の一部であり、歴史の必然だからです。いくら微力でもその方向へ力を加え続ければ、最後には必ずブレークします。2019年の参議院選が仮に難しかったとしても2022年には必ず。それがフェア党の戦略で、それを早めるも遅めるも皆さん次第です。